形意名手シリーズ,  形意拳術

【形意名手】大胆不敵『張占魁』

 張占魁、字を兆東、生没年は約1859年―約1940年で清代の道光帝の時代から中華民国の時代にかけて活躍した人物です。河北省河間県后鴻雁村の人で、最初は少林秘踪拳を学びましたが後に劉奇蘭に拝師し形意拳を学び、また董海川から八卦掌を学びました。そして程廷華、李存義と共に義兄弟の契りを交わしたのは有名な話です。

 1911年、天津にて中華武士会創設に参加。そこで教鞭をとり熱心に教え、義侠心をもって人を助け、仇を討つ如く悪を憎み、秘術を守ることに徹することから神にも匹敵するといわれました。1918年には弟人の韓慕俠、李剣秋らを引き連れ北京中山公園の大会に参加し、ロシア人レスラーを倒したことで新聞に掲載され、一躍その名は全国に轟きました。

 老境に入った後も中国武術の普及に情熱を注ぎ、地方や市町村の小さな規模の大会から全国規模の武術大会の審査や、八卦掌の演武も行いました。張占魁の伝授した形意拳の中には八卦掌の技法が融合しており、形意拳の技法をより豊かにした斬新な体系となりました。

 弟子は多く、著名な方ですと姜容樵、王俊豆、韓慕侠、趙道新、劉錦卿、馬登雲、武銘、姚馥春、魏成海、銭松齢、没稚和、韓云亭らがいます。

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